大本写真大観(おおもとしゃしんたいかん)

別冊付録
   ISBN978-4-900441-83-5 C0014
上製函入/A四判/218頁
別冊付録/A四判/24頁
定価(本体4.800円+税
)  

    説明            
 明治、大正、昭和にかけて出口王仁三郎により建設された皇道大本の神苑は、綾部を天国の型として「梅松苑」、亀岡を霊国の型として「天恩郷」と命名され「亀山法城」とも呼ばれる。この神苑は、後にも先にも、ただ一度だけこの世に現出した「天国・霊国」の御姿です。昭和10年12月8日の第二次大本弾圧事件で悉く破壊されるまで、当時の雄姿が『大本写真大観』(昭和9年8月20日発行)としてのみ現存する。
 『霊界物語』第47・8巻には、治国別・竜公二人の宣伝使が天国・霊国を巡覧し、感動に満たされながら現界に帰って来る。この天国旅行の第三天国から第二天国、第一天国、最奥天国、そして霊国などの場面と合せて、御覧いただけると「天国・霊国」が鮮明に甦ります。また全国各地に建立された歌碑は、「天地を天柱で結ぶ」という「蟇目の法(ひきめのほう)」(『月鏡』169頁)の意味がある。
 「すべて世界は、霊界が主で現界すなわち形体界が従である。一切万事が霊主体従的に組織されてあるのが、宇宙の真相で大神の御経綸である。」(『霊界物語』第21巻「総説」)と、霊界と現界の関係が示される。
 本書は、霊界に相応する神々の神殿を地上に移写された神の大芸術であるから、私達の心の奥深く「天国・霊国」建設することが出来る。
 事件より10年後の昭和20年12月8日、万感あふれる「大本事件解決奉告祭」が綾部で執行されてよりまもなく、出口聖師一行は鳥取県の吉岡温泉に保養のために出かけられる。そこで「朝日新聞」の記者に、
「自分は支那事変前から第二次世界大戦の終るまで囲われの身となり、綾部の本部をはじめ全国四千にのぼった教会を全部叩き壊されてしまった。しかし信徒は教義を信じ続けて来たので、すでに大本教は再建せずして再建されている。ただこれまでのような大きな教会はどこにもたてない考えだ。………本当の世界平和は全世界の軍備が撤廃したときにはじめて実現され、いまその時代が近づきつつある」と発言する。
 各自の精神内に殿堂を建設する時代。本書は、これからの宗教のあり方を示唆する一冊です。

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